三菱グループの強さを語る上で欠かせないのが、土佐藩の地下浪人から身を起こしグループの礎を築いた創業者・岩崎弥太郎の存在と、第4代総帥・岩崎小弥太の訓話をもとに制定された「三綱領(さんこうりょう)」です。
三綱領は以下の3つの指針から成り立っています。
- 所期奉公(しょきほうこう):事業を通じて国家・社会に貢献すること
- 処事光明(しょじこうみょう):公明正大で品格ある行動を旨とすること
- 立業貿易(りつぎょうぼうえき):グローバルな視野に立って事業を展開すること
終戦後のGHQによる財閥解体によって資本的な結合を完全に断ち切られた三菱が、その後再び結集し、日本経済の先頭に返り咲くことができた最大の理由は、この三綱領の哲学が全グループ社員のDNAとして深く共有されていたからです。単なる利益追求にとどまらず、社会課題の解決を自らの使命と捉えるカルチャーが、今日のESG経営やサステナビリティの時代において強力なアドバンテージとなっています。