インターネットやSNS動画では、セルフカラーに関する様々な「裏ワザ」が拡散されていますが、化学的根拠を欠いた誤った手法は深刻な髪のトラブルを招きます。
誤解1:おしゃれ染めと白髪染めを混ぜれば明るく染まる?
ネット上で散見される「おしゃれ染めの明るい薬剤と白髪染めを1対1で混ぜて使う」という手法は極めて危険な行為です。異なるメーカーやブランドの薬剤同士を自己判断で混合すると、配合されている界面活性剤やアルカリ剤、酸化剤(過酸化水素)の濃度バランスが崩壊します。 化学反応が想定外のスピードで進行して急激な発熱を引き起こしたり、毛髪のキューティクルを過剰に破壊して断毛(切れ毛)を招いたりする恐れがあります。また、染料同士が濁り合い、結果として狙った色とは程遠いくすんだ緑がかった濁色や激しい色ムラを生じさせる原因になります。
誤解2:市販のハイライトキットで簡単に「脱白髪染め」ができる?
近年ブームとなっている「脱白髪染めハイライト」ですが、市販のブリーチ剤やメッシュ用キャップを使って素人が自宅で行うのは推奨できません。アルミホイルを用いた均一な筋状のブリーチ塗布は、プロの美容師でも高度な技術を要する施術です。 セルフで試みた結果、ハイライトが太くなりすぎてトラ柄のような斑点状になったり、根元からブリーチが漏れて頭皮トラブルを起こしたりする失敗が多発しています。ブリーチなし白髪ぼかし市販の現実的なアプローチとしては、全体を明るめのアッシュ系やグレージュ系で均一に染め、白髪の存在感を光の反射でカモフラージュする手法が最も安全かつ確実です。