近年、若年層のカルチャーから拡大したMBTIブームは、就職活動のエントリーシートや面接の現場、さらにはマッチングアプリのプロフィール項目にまで深く浸透しました。しかし、その急速な普及の陰で、現場からは様々な懸念やハラスメント事例が噴出しています。
ソーシャルメディアや知恵袋、転職コミュニティを調査すると、当事者たちの切実な声が記録されています。
「面接で『あなたのMBTIは何ですか?』と聞かれ、INFPと答えたら『うちの営業はタフさが求められるけど大丈夫?』と苦笑いされた。性格タイプだけでメンタルが弱いと決めつけられるのは納得がいかない」(20代・求職者の投稿)
「配属面談で上司から『君はENTPだからルールを守るルーティン業務には向かない』と決めつけられ、希望と違う部署に回された。自己紹介の雑談のつもりが、キャリアの制限に使われてしまった」(20代・IT企業勤務)
このように、4文字のアルファベットによって個人の潜在能力や適性を固定化する「MBTIハラスメント(ブラベハラ)」が新たな社会問題として浮上しています。統計的な割合を知ることは有益ですが、それを他者選別の道具として乱用することは極めて危険です。