メジャーリーグを二分するナショナルリーグとアメリカンリーグの違いについて、あらためて基本を押さえておきましょう。ナショナル・リーグは1876年に創設された現存する世界最古のプロ野球リーグであり、「シニア・サーキット」の愛称で親しまれています。対するアメリカン・リーグは1901年に誕生した「ジュニア・サーキット」です。
かつて両リーグ最大の戦術的相違点だったのが指名打者(DH)制の有無でした。長年にわたりナ・リーグは「投手も打席に入る」伝統的な野球を頑なに守り続けてきましたが、2022年の労使協定改定によりナ・リーグにもユニバーサルDHが恒久導入されました。これにより、両リーグ間の基本ルール面での差異は事実上解消されています。
現在ではインターリーグ(交流戦)がシーズン全体を通じて組まれており、全30球団と必ず対戦するスケジュールが定着しました。それでもなお、リグレー・フィールドやドジャー・スタジアムといった伝統的ボールパークが醸し出すクラシカルな雰囲気や、各球団が紡いできた歴史の重みこそがナショナル・リーグ独自の魅力となっています。