ピアスが取れない時の緊急対処法!固いキャッチの外し方と受診目安

ピアスが取れない時の緊急対処法!固いキャッチの外し方と受診目安

ピアスが取れない時の緊急対処法!固いキャッチの外し方と受診目安にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

インターネット上には様々なDIY的な解決策が出回っていますが、医学的・解剖学的な観点から見て極めて危険な誤解が少なくありません。耳の組織を傷つけず、将来的な傷跡(ケロイドや瘢痕)を残さないためにも、以下のNG行動は絶対に避けてください。

第一の誤解は、「金属製の工具(ラジオペンチやニッパー)で力任せに挟んで引っ張る」という行為です。工具が滑って耳たぶの健常な皮膚を挟んで挫滅させたり、金属同士が擦れて生じた微細な金属粉が傷口に入り込み、重度の金属アレルギーや異物反応を誘発したりします。どうしても工具を使う場合は、挟む部分にマスキングテープやガーゼを何重にも巻き、皮膚に直接金属が触れないよう保護する配慮が欠かせません。

第二の盲点は、ピアスホールの腫れや膿が出ている状態で、消毒液を過剰に塗りたくって力づくで外そうとすることです。強すぎる消毒液(市販の消毒用エタノールや逆性石鹸など)は、傷を治そうとしている新生細胞まで破壊し、組織の炎症を促進させてしまいます。分泌物で固まっている場合は、消毒液ではなく「生理食塩水」や「ぬるま湯」で優しく洗い流すのが皮膚科領域における鉄則です。

そして最も警戒すべきが、ピアス埋没(エンベデッド・ピアス)の見落としです。キャッチやフロントのボールが皮膚の中にめり込み、上皮が覆い被さり始めている状態で引っ張ると、内部の肉芽組織や血管を引きちぎることになります。「少し埋まりかけているけれど、強く引けば抜けるだろう」という過信は絶対禁物です。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。