衣服以外の場所に付着した場合も、素材の性質に合わせた適切なアイテムを使えば、傷をつけることなく綺麗にリセットすることが可能です。
1. 手や皮膚についた絵の具は「クレンジングオイル」で乳化
手や指先についたアクリル絵の具は、石鹸だけでゴシゴシ擦っても指紋の溝に入り込んでなかなか落ちません。ここで活躍するのがメイク落とし用のクレンジングオイルです。乾いた手にオイルを馴染ませて円を描くようにマッサージすると、油分が樹脂の微細な隙間に入り込み、絵の具を肌表面から浮き上がらせます。その後、少量のぬるま湯を加えて白く「乳化」させてから洗い流せば、肌を痛めることなくツルンと落とせます。
2. 机やフローリング(床)についた絵の具の対処法
木製の机やフローリングに落ちて固まった場合、絶対にエタノールや除光液を吹きかけてはいけません。フローリングの表面保護ワックスやウレタン塗装がアルコールと反応し、白く変色(白化現象)して修復不可能になるためです。正しい落とし方は、ぬるま湯で湿らせたキッチンペーパーを数分間パックのように絵の具の上に置き、樹脂がふやけて柔らかくなったところを、プラスチック製カードやシリコンヘラで傷をつけないよう水平に優しくこそぎ落とす方法です。
3. パレットやプラスチック容器の汚れは「乾かして剥がす」
アクリル絵の具専用のパレットやプラスチックバケツの場合、中途半端に水洗いをすると顔料が全体に薄く伸びて定着してしまいます。プラスチックに定着したアクリル絵の具の剥がし方のコツは、あえて「完全に乾燥させる」ことです。しっかり乾き切ったアクリル被膜はビニールのような弾力を持つため、端をセロハンテープや爪先で引っ掛けると、シールのようにペリペリと一枚の膜として綺麗に剥がすことができます。