金沢・にし茶屋街の真価とは?ひがしとの違いと通が愛す名店完全解剖

金沢・にし茶屋街の真価とは?ひがしとの違いと通が愛す名店完全解剖

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にし茶屋街の歴史は、文政3年(1820年)、加賀藩12代藩主・前田斉広の時代に茶屋街として公認されたことに始まります。実は、現在活動している現役の芸妓数において、にし茶屋街は金沢三大茶屋街の中でトップを誇ります。

通りの中ほどに建つ「西検番事務所」は、大正11年(1922年)に建てられたレトロモダンな洋風建築です。芸妓衆の稽古場や事務所として現在も日常的に使われており、昼下がりに通りを歩いていると、窓越しに三味線や太鼓の小気味よい音が響いてくることも珍しくありません。

また、にし茶屋街がもっとも艶やかな表情を見せるのが夕暮れから夜にかけての時間帯です。軒先に吊るされた紅殻色の提灯に明かりが灯り、格子戸の隙間から漏れる光が石畳を照らします。お座敷へと向かう芸妓さんの美しい着物姿とすれ違う瞬間は、まさに金沢の伝統が今も息づいていることを肌で実感させてくれます。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。