ネット上の考察コミュニティやSNSでは、本作に関して時折誤った情報が見受けられます。最も多い誤解が「バッハの特定の有名曲(G線上のアリアや主よ、人の望みの喜びよなど)をそのままサンプリングしている」という説です。
実際には、既存のバッハ楽曲を直接サンプリングしているわけではありません。作曲者の山口一郎とアレンジャー陣が、バッハ音楽が持つ構造的エッセンス(主旋律と対旋律が独立して絡み合う対位法的手法)を独自のJ-POP/ダンスフォーマットに落とし込み、完全なオリジナルフレーズとして再構築したものです。
また、タイトルの末尾に付いている「。」(句点)も見落とされがちですが重要な意図を持ちます。『DocumentaLy』期のサカナクションは、言葉の言い切りや文末のニュアンスに異常なまでのこだわりを見せており、句点を打つことで「言い訳の完了」と「取り返しのつかない決定的な孤独」をグラフィックとしても表現しています。