彼女の容姿が劇的に変化した当初、日本のソーシャルメディアやネットコミュニティでは賛否両論の激しい議論が巻き起こりました。当時の5ちゃんねるやYahoo!ニュースのコメント欄には「競技に集中していないのではないか」「スポーツ選手が化粧に熱中するな」といった保守的なバッシングが少なからず寄せられたのも事実です。
しかし、時代が進むにつれて世間の受け止め方は180度転換しました。彼女がメイクを施した状態で世界の頂点に立ち続け、自らの美意識を貫く姿を見せるにつれ、SNS上では「努力でここまで洗練されたのは本当に尊敬できる」「メイク動画を公開してほしい」「自分磨きの最高峰」と、称賛と支持の声が圧倒的多数を占めるようになりました。
欧米のウィンタースポーツ界では、選手が華やかなメイクやネイルを施して競技に臨むことは極めて自然な自己表現として尊重されています。「アスリートは質素であるべき」という日本固有の固定観念に縛られることなく、自身の美意識を解放した高梨選手の歩みは、旧態依然としたスポーツ界のルッキズムに風穴を開ける先駆的な契機となりました。