ジジの魅力を語る上で欠かせないのが、声優の佐久間レイ氏による表情豊かな声の演技です。少し生意気で皮肉屋、それでいて誰よりもキキを心配する健気なキャラクター性は、彼女の絶妙なトーンによって確立されました。
「別の街を探そうよ」「気取ってやんの」「僕、明日になると白くなってると思うよ」など、劇中にはクスリと笑える名言が数多く散りばめられています。佐久間氏のコミカルな掛け合いがあったからこそ、終盤の「沈黙」がより一層ドラマチックに際立ち、観客の感情を揺さぶります。
ちなみに、ジジのビジュアルは特定の血統種ではなく、いわゆる一般的な雑種の黒猫をベースにデフォルメされた造形です。大きな耳とクリッとした瞳は、感情の機微を雄弁に伝えるアニメーションならではの工夫が凝らされています。