湯気の向こうから現れる、艶やかな一口サイズの包み。ネパール料理の絶対的エースとして君臨するのが「モモ」だ。チベットを経由して独自の進化を遂げたこの料理は、小籠包のジューシーさと餃子の親しみやすさを併せ持つ。
皮を破った瞬間に溢れ出すのは、カルダモンやコリアンダーが香る濃厚な肉汁。そしてモモを語る上で欠かせないのが、店ごとに門外不出のレシピを持つ特製ダレ「ゴルベラ・コ・アチャール(トマトとスパイスのソース)」だ。焙煎したゴマのコク、フレッシュトマトの酸味、そして青唐辛子の鋭い辛味が一体となり、肉の旨味を何倍にも跳ね上げる。スープに浸した「ジョルモモ」やチリソースを絡めた「Cモモ」など、バリエーションの豊かさも尽きない。