単なる安売り店からの脱皮を目指し、数年前から水面下で進められたのが「白馬店リフレッシュ推進プロジェクト」だった。以前の陳列棚を見直し、急増する外国人需要と地元高齢者の利便性を同時に満たすレイアウトへの刷新が決行された。英語表記のPOPが随所に配置され、ハラール対応食品やヴィーガン向け食材の専用コーナーが新設されたのもその一環だ。
一方で、信州名産のりんごや地場野菜、地酒のラインナップはむしろ強化された。観光客にとっては「手頃な価格で本物のローカルフードが手に入る宝箱」として機能し、地元住民にとっては「日常の買い物が一箇所で完結する砦」となる。二兎を追う売り場づくりは、プロジェクトチームの泥臭い試行錯誤の賜物だ。