ソーシャルメディアや掲示板(5ちゃんねる、知恵袋)に寄せられた視聴者のリアルな投稿を分析すると、一時期叫ばれた「若者の完全なテレビ離れ」とは異なる興味深い動向が浮き彫りになっています。
「月曜日の朝に職場や学校で話すため」という同調圧力的な動機は大きく減退した一方で、「推しの出演シーンでリアルタイムにファン仲間と盛り上がりたい」「謎解き考察をリアタイでポストして正解したい」という、能動的な実況参加型コンテンツとしてのテレビ受容が急速に定着しました。番組プロデューサーへの取材でも、「放送中のXトレンド入りを計算したCM前後の構成や、あえてツッコミどころを残す編集が現場のスタンダードになっている」と明かされています。
また、リアルタイム配信の普及により、リビングの大型テレビを家族に奪われている単身者や若年層が、スマホやタブレットでベッドに入りながら同時に同じ番組を消費する光景が日常化しました。これにより、「世帯視聴率には現れないが、ネット空間では社会現象レベルの熱狂が起きている」という番組が数多く誕生しています。