甘味料は体に悪いのか?発がん性や太る噂の真相と2026年最新見解

甘味料は体に悪いのか?発がん性や太る噂の真相と2026年最新見解

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「甘味料は毒なのか、それとも安全な救世主なのか」という議論に対し、科学的な結論は明確だ。日常的な摂取量の範囲内であれば、直ちに健康被害を及ぼす毒性は認められていない。それにもかかわらず、なぜこれほどまでに「危険」というレッテルが貼られ続けるのか。その背景には、国際機関が発表した分類基準に対する一般的な誤解がある。

記憶に新しいのは、WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)がアスパルテームを「グループ2B(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)」に分類した出来事だ。この発表は世界中でショッキングな見出しとともに報道されたが、科学の文脈において「グループ2B」とは、実験動物における証拠すら不十分で、ヒトに対する証拠も極めて限定的であることを示すカテゴリーに過ぎない。同じ区分にはアロエベラエキスや漬物、携帯電話の電磁波なども含まれており、「摂取したからといって直ちに発がんする」という意味ではない。

同日、国連食糧農業機関(FAO)とWHOの合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、現行の一日摂取許容量(ADI: 体重1kgあたり40mg)を変更する必要はないと再確認している。これは、体重60kgの成人が毎日ダイエット炭酸飲料を約9本から14本(アスパルテーム含有量による)以上飲み続けない限り、許容量に達しない計算だ。

一方で、「甘味料で太る」という噂には生物学的な裏付けが存在する。舌にある甘味受容体が強い甘みを感じ取ると、脳は「大量の糖分(エネルギー)が入ってくる」と予期する。しかし、ゼロカロリー甘味料の場合、実際にはカロリーが入ってこない。この「知覚された甘み」と「実際のエネルギー流入」の乖離が脳の報酬系を混乱させ、結果として食欲増進ホルモンの分泌を促したり、後からの間食を増やしてしまう心理的代償行動を引き起こす。これが「ゼロカロリーを摂取しているのに太る」最大のカラクリである。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。