ドリカム『何度でも』歌詞の真実!1万回ダメでも響く理由と誕生秘話

ドリカム『何度でも』歌詞の真実!1万回ダメでも響く理由と誕生秘話

ドリカム『何度でも』歌詞の真実!1万回ダメでも響く理由と誕生秘話にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

『何度でも』という楽曲が、一過性のヒットチャートを超え、日本人の心奥深くに刻印された決定的な転機が存在します。それは2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。

未曾有の災害直後、テレビ各局がCMを自粛し、ラジオ局には安否情報とともに被災者や全国のリスナーから無数のリクエストが殺到しました。その中で最も多く電波に乗ったのが、この『何度でも』でした。物資も電気も途絶えた寒冷の被災地で、乾電池式ラジオから流れる吉田美和の声に、どれほど多くの人々が涙を流し、生きる力を振り絞ったかは、当時の被災者の手記や報道記録に克明に残されています。

ドリカムの2人は震災直後、日本赤十字社を通じていち早く義援金を寄付しただけでなく、『何度でも』の着うたフル等の収益全額を寄付するスキームを即座に構築。さらに同年12月31日の『第62回NHK紅白歌合戦』において、彼らはすべての想いを込めてこの曲を歌唱しました。

ステージ上で吉田美和が見せた鬼気迫る表情、涙を堪えながらマイクを握りしめ、歌声というよりもはや祈りの咆哮とも言えるシャウトを全国へ届けたシーンは、今なお紅白史上に残る名場面として語り継がれています。「音楽に何ができるのか」という表現者の苦悩を超え、歌が人々の魂を支える防波堤になり得る事実を、彼らは日本中へ証明してみせたのです。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。