船橋大神宮を訪れた際に絶対に見落としてはならないのが、小高い丘の上に建つ「灯明台(とうみょうだい)」です。現在の建物は明治13年(1880年)に再建されたもので、千葉県の指定有形民俗文化財に登録されています。
一階が和風の寄棟造り、三階が六角形の洋風灯台という特異な和洋折衷建築であり、かつては政府公認の私設灯台として東京湾を航行する船に光を送り続けました。内陸部にある現在からは想像しにくいものの、明治初期のこの地が高台から海を一望できる要衝であった歴史を雄弁に物語っています。
普段は外観の見学のみですが、毎年1月中旬の特定の記念行事などで内部が特別公開されるケースがあり、歴史ファン垂涎のスポットとなっています。灯明台のほかにも、市内最古の木造建築物である大鳥居や、船橋市指定文化財である神楽(船橋大神宮神楽)が奉納される神楽殿など、歩くだけで地域の記憶に触れられる見どころが密集しています。