Google検索やSNSの検索窓に「名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校」と打ち込むと、候補として「やばい」という単語が表示されます。この刺激的なワードの出所を追跡すると、主に3つの構造的要因が浮かび上がってきます。
第1の要因は、エンタメ業界特有の生存競争の激しさです。ダンス、ヴォーカル、声優、ミュージシャンといった表舞台を目指すパフォーマー分野は、卒業生全員がプロとして生計を立てられる甘い世界ではありません。どれほど優れた指導を受けても、最終的にデビューや事務所所属を勝ち取れるのは一握りです。華やかな夢を抱いて入学したものの、業界の現実を前に挫折し、夢破れた層が「高い学費を払ったのに意味がなかった」とネット掲示板やSNSへ不満を吐き出すケースが散見されます。
第2の要因は、過酷な現場実習とスケジュール管理です。NSMでは在学中から実際のコンサートや大型イベントにスタッフや出演者として参加する「現場実践教育」がカリキュラムの根幹に据えられています。プロの現場ゆえに、挨拶や礼儀、時間厳守、機材の取り扱いに対する指導は極めて厳格です。部活の延長線上のような緩いキャンパスライフを期待して入学した学生にとって、現場のプロフェッショナルな要求は「厳しすぎてやばい」という拒絶反応につながります。
第3の要因は、学費の絶対額に対するプレッシャーです。私立大学の文系学部を大きく上回る学費を工面する保護者や、自ら奨学金を背負って学ぶ学生にとって、結果が出ないことへの恐怖心は計り知れません。つまり「やばい」の正体は、違法行為や詐欺的な運営ではなく、「夢を追う代償としての金銭的負荷」と「業界の冷徹な実力主義」が生み出す心理的摩擦に他なりません。