国内最大級のサロン予約プラットフォーム「ホットペッパービューティー」の検索動向を追うと、男性ユーザーによるカラー関連の検索ボリュームは過去最高水準を更新し続けている。牽引役となっているのはInstagramを中心としたビジュアルカルチャーだ。仕上がりの動画や退色プロセスのリアルな投稿が日常的にタイムラインを流れ、施術に対する心理的ハードルを一気に引き下げた。
かつて美容業界において、男性のカラーといえば茶髪かダークアッシュが関の山だった。しかし、リモートワークの定着やオフィスカジュアルの脱構築によって、個人のビジュアル規定は劇的に緩和された。いま求められているのは、派手さではなく「計算された抜け感」だ。黒髪特有の重さを払い、肌のトーンを明るく見せるための戦略的なヘアブリーチが、日常の選択肢として市民権を得ている。