長年にわたり愛された番組がなぜ終了に至ったのか。その背景には、テレビメディア全体を取り巻く構造変化と早朝タイムテーブルの再編があります。
TBSのタイムテーブルにおいて、土曜早朝4時15分〜4時45分(時期により変動あり)というTBS放送時間は、コアなファン層がリアルタイム視聴や録画で確実にチェックする特別な枠として機能していました。しかし、2020年代以降、地上波テレビ局全体で深夜・早朝帯における制作コストの見直しと、TVerをはじめとする見逃し配信プラットフォームへの最適化が急速に進行しました。
編成局関係者の証言や当時の業界動向を総合すると、開運音楽堂終了理由の根幹にあるのは単なる視聴率の低迷ではなく、局全体の早朝情報番組枠の拡大と早朝枠の合理化です。土曜早朝の報道・生情報体制の強化に伴い、固定枠としての維持が困難になったことが決定打となりました。
開運音楽堂最終回経緯としては、2023年6月末の放送をもって20年3カ月の歴史に静かにピリオドを打ちました。最終回では過去の秘蔵映像や歴代出演者からの温かいメッセージが寄せられ、番組スタッフと視聴者が築き上げたアットホームな空気感のまま完結を迎える形となりました。