このプロダクトを語る上で、韓国の伝説的ビューティークリエイターであるミン・セロムの存在を外すことはできない。彼女が自らの感性とメイク理論を注ぎ込んで立ち上げたブランドがrom&ndだ。色彩心理と肌トーンの相性をミリ単位で追求する彼女の美学は、製品の処方設計そのものに色濃く反映されている。
従来のリップティントにありがちだった「時間が経つと蛍光ピンクに変色する」「唇が乾燥して皮がめくれる」という構造的欠陥。彼女はそこにメスを入れた。フルーツの果汁をそのまま閉じ込めたかのようなシアーな発色と、潤い膜で唇をコーティングする水分・オイルの黄金比率。唇本来の赤みと重なり合うことで一人ひとりの肌に馴染むフォーミュラは、メイクアップの常識を鮮やかに塗り替えたのだ。