ロケットが打ち上がる数日前から、人口数千人の南種子町は異様な熱気に包まれる。恵美之江(えびのえ)家族旅行村や長谷展望公園といった人気のビューポイントには、全国からカメラや双眼鏡を携えた観客が殺到。町内のホテルや民宿は数ヶ月前から満室となり、レンタカーの予約枠は一瞬で埋まる。
「今回の打ち上げを1年前から待っていた」と語るのは、東京から訪れた30代の宇宙ファンだ。地元の飲食業者も「ロケットめし」や記念グッズを打ち出し、町全体が祝祭のような熱気に包まれている。宇宙開発が単なる技術開発を超えて、地域の経済とカルチャーを力強く牽引する原動力となっていることが肌で実感できる。