昭和の日本映画界で一刀両断の存在感を放ち、泥臭い人間の情念を演じきった名優・川谷拓三。その血を引く山田純大だが、彼の青春時代は日本の芸能界の枠組みとはかけ離れた場所にあった。
10代で海を渡り、ハワイの豊かな自然と多様な文化の中で過ごした日々。現地の高校から大学へと進学し、日常的に英語で思考し表現する術を身につけた。この渡米経験は、単なる語学の習得にとどまらず、物事を多角的に捉えるフレキシブルな視点を彼に植え付けた。帰国後に飛び込んだ俳優の道。「名優の息子」という好奇の目を跳ね返すため、彼は現場の最前線で黙々と汗を流し、一歩ずつ自らの足で居場所を築き上げていく。