新海誠監督とのタッグによる長編アニメーション映画の音楽制作は、彼のキャリアと内面に劇的な進化をもたらした。『君の名は。』での爆発的な大ヒットを皮切りに、『天気の子』、そして『すずめの戸締まり』へと続く一連の作品で披露された映画音楽は、個人の感情を超えた普遍的な大愛を描き出す契機となった。
スクリーンを通じて何百万人もの観客の記憶に刻まれる物語に寄り添うことで、彼の創作の視界は個人的な恋愛模様から、より広い人間愛や運命の絆へと拡がっていった。こうした壮大な物語に没入する体験が、彼自身の人生観や家庭像に対する眼差しにも静かな変化を与えたことは想像に難くない。