真夏の開催となるこのレースにおいて、最大の敵は相手馬ではなく「暑さ」そのものかもしれない。美浦や栗東からの長距離輸送、あるいは南関東からの移動は、サラブレッドの精神面と肉体面に小さくない負担を与える。パドックでの馬体重の増減や、気合乗り、発汗の様子は重要な見極めポイントとなる。
夏場に強い「夏馬」としての体質を持っているか、あるいは暑さ対策のカイバ食いが維持できているか。調教後の気配や陣営のコメントからは、仕上がりに対する絶対の自信と、過酷な気候への配慮が如実に読み取れる。当日の気配を冷徹に観察することが、勝敗の分かれ目を察知する鍵だ。