昭和から平成にかけて、テレビ界を席巻した二人の存在感は圧倒的だった。船越英一郎氏は「火曜サスペンス劇場」をはじめとする2時間ドラマの主役として「サスペンスの帝王」の異名をほしいままにし、母・松居一代も国民的ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などの出演で知名度を誇っていた。
国民的知名度を持つ両親の陰で暮らすプレッシャーは並大抵のものではなかったはずだ。しかし、彼は芸能界の華やかさに流されることなく、冷静に自身の将来を見据えていた。華やかなスポットライトの裏にある厳しさや危うさを肌で知っていたからこそ、自らの足で立てる実業の道を選んだのだと言える。