女性芸人の容姿に対する世間の目は、時代とともに大きく変化してきた。かつては自虐ネタや容姿弄りが主流だった時代もあったが、現在は個人の尊厳や多様性が重視される時代だ。その中で鳥居みゆきは、自らの容姿をネタにすることなく、純粋なシュールレアリスムとコントのクオリティで勝負してきた。
彼女にとって、美しさは武器の一つではあるが、決してそれに依存していない。ビジュアルの良さが芸の邪魔になることもなく、逆に芸の強烈さがビジュアルの価値を損なうこともない。この二つが独立して機能し、時に融合する姿は、現代の女性表現者における一つの理想形と言えるだろう。