子どもが夜間に熱を出した際、「すぐに夜間病院へ連れて行くべきか」の判断基準は体温の高さだけではありません。小児救急の現場において、医師が最も注視しているのは子どもの全身状態(機嫌・意識・水分・呼吸)です。
夜間に救急外来を受診すべきかどうかの具体的な目安は以下の通りです。
【即座に夜間受診・救急要請を検討すべき危険なサイン】
・生後3か月未満の乳児が38度以上の発熱を出している(細菌感染症のリスクが高いため即受診が必要)
・視線が合わない、呼びかけに反応が乏しく、ぐったりして意識がもうろうとしている
・呼吸が荒く、肩で息をしている、胸や喉元がペコペコとへこむ陥没呼吸がある
・けいれん(ひきつけ)を起こした、または群発している
・激しい腹痛を訴え、嘔吐を繰り返して水分が全く受け付けられない
【朝まで様子を見て翌日かかりつけ医で良いケース】
・熱が38.5度以上あっても、あやすと笑う、機嫌が良い
・水分(母乳、ミルク、経口補水液、麦茶など)が少量ずつでも摂取できている
・激しい呼吸困難がなく、落ち着いて睡眠が取れている
体温計の数値だけに惑わされず、顔色や呼吸の様子を冷静に観察することが適切な判断につながります。