名物社長の退任後、グループの舵取りを引き継いだのが長男の髙田旭人氏である。カリスマ創業者の後を継ぐプレッシャーは想像を絶するものだったが、旭人社長は「父の模倣」ではなく「仕組みによる持続的成長」への舵切りを即座に断行した。
持ち株会社体制である株式会社ジャパネットホールディングスを軸に、組織のシステム化と効率化を一気に推進。取り扱い商品数を従来から約9割カットし、厳選した約600点に絞り込むという大胆な事業改革を行った。商品の買い付け力を高め、アフターサービスの質を向上させることで、顧客満足度のさらなる引き上げに成功したのだ。
創業者の個人的なカリスマ性に依存していたビジネスモデルから、組織的なデータ分析と自社物流・カスタマーサポートの強みを活かした強固な経営基盤への移行。髙田旭人氏の手腕により、同社は前社長時代を大幅に上回る売上高と利益率を更新し続けている。