事件が起きたのは、下校途中のわずか十数分間のエアポケットだった。京都府の静かな住宅街を歩いていた小学生が、突然姿を消した。通話履歴や防犯カメラの映像を追う京都府警察の捜査網をすり抜けるかのように、足取りは途絶えている。
周辺の店舗や個人の防犯カメラ映像を何百時間もつなぎ合わせた結果、不審な車両の存在が浮かび上がった。だが、決め手となる車両ナンバーの特定には至っていない。大規模な行方不明者捜索が実施されたものの、現場付近に残された手がかりは極めて乏しく、初期捜査におけるタイムロスの大きさが今なお悔やまれる形となっている。