Yahoo!知恵袋やX(旧Twitter)などのコミュニティを調査すると、「シンデレラオーディションの一次審査に合格したが、面接に行ったら高額な費用を提示された」「これってオーディション詐欺ではないか」という切実な相談が多数投稿されている。火のないところに煙は立たない。疑念が渦巻く背景には、明確な2つの構造的要因が存在している。
第1の要因は、名称の混同だ。一般に「シンデレラオーディション」と聞くと、沢口靖子、長澤まさみ、上白石萌音・萌歌姉妹らを輩出した「東宝シンデレラオーディション」を連想する人が多い。しかし「シンデレラ」という言葉自体は童話に由来する一般的な名詞であり、商標の適用区分外であれば誰でも企画名に冠することができてしまう。その結果、大手とは一切無関係な中小芸能プロダクションやイベント企画会社が「シンデレラ」を冠したオーディションを乱立させている実態がある。
第2の要因こそが、多くの志望者を絶望に突き落とす「合格後の費用請求問題」だ。WebやSNS上の簡単なエントリーで「厳正なる審査の結果、合格いたしました」と通知を受け取った後、指定されたオフィスに出向くと「所属するための特別レッスン料」「宣材写真撮影代」「登録料」などの名目で、数十万から100万円近い金銭の支払いを求められるケースが目立つ。この落差がネット上で激しい怒りと不信を生み、「怪しい」という悪評が定着する引き金となっている。