鞆の浦の主要エリアはコンパクトにまとまっており、半日から1日あれば十分に主要スポットを巡ることができます。徒歩で効率よく楽しむためのモデルコースを整理しました。
【午前:港町のシンボルと歴史的建築を巡る】
旅の拠点は、鞆の浦のアイコンである常夜燈(じょうやとう)からスタートします。安政6年(1859年)に建造されたこの石造灯台は、海中の基礎から宝珠まで約11メートル(海面から約5.5メートル)の高さを誇り、港湾の常夜燈としては日本一の規模を誇ります。雁木(がんぎ)と呼ばれる階段状の船着き場とともに、江戸時代の港湾風景を完全な形で今に伝えています。
続いて、国の重要文化財に指定されている「太田家住宅」へ。ここは江戸時代初期から続く薬味酒「保命酒(ほうめいしゅ)」の醸造元・中村家の屋敷であり、当時の豪商の暮らしぶりを伺うことができます。さらに、朝鮮通信使の迎賓館として使われ、客殿からの瀬戸内海の眺望が「日東第一形勝(朝鮮より東で一番美しい景勝地)」と称えられた福禅寺 対潮楼(たいちょうろう)からの借景は圧巻の一言です。
【昼食:伝統の鯛料理に舌鼓】
ランチには、鞆の浦名物の鯛めしを堪能。瀬戸内の激しい潮流で育った身の引き締まった鯛を、出汁とともに土鍋でふっくら炊き上げた郷土料理です。鯛の刺身をご飯にのせ、熱々の出汁をかけていただく「鯛茶漬け」も外せません。
【午後:仙酔島への船旅と路地裏カフェ巡り】
昼食後は、福山市営渡船「平成いろは丸」に乗船し、わずか約5分で神仙が酔いしれるほど美しいとされる無人島「仙酔島(せんすいじょう)」へ。島内には日本唯一とされる五色岩(黒・赤・青・黄・白)の海岸遊歩道があり、手つかずの自然とパワースポットを満喫できます。
本土に戻った後は、古い町屋を再生したリノベーションカフェで一休み。保命酒の原酒やスパイスをブレンドした特製スイーツ、瀬戸内レモンを使ったクラフトドリンクを片手に、迷路のような路地裏散策を楽しむのが鞆の浦の醍醐味です。