陳旧性心筋梗塞の心電図で要再検査?無症状の理由と放置リスクを解説

陳旧性心筋梗塞の心電図で要再検査?無症状の理由と放置リスクを解説

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心電図検査は、心臓が拍動する際に発生する微弱な生体電気を体表から記録する検査です。正常な心筋は電気を通しますが、壊死して線維化した心筋は電気的に活動しない「沈黙の組織」へと変貌します。健康診断の波形判定で医師が見逃さないのが、無症候性心筋梗塞の心電図に現れる特徴的な病態痕跡です。

心筋梗塞を発症した心臓では、時間の経過とともに劇的な心電図のST変化の経過をたどります。発症直後(超急性期)には「T波の先鋭化」、数時間後には「著明なST上昇」が発生し、数日から数週間かけてST部分が基線に戻ると同時に、下向きに尖った「陰性T波(冠性T波)」が出現します。

そして最終的に心筋が完全に壊死して電気を通さなくなると、電極は心臓の反対側の電気信号を壊死部を通して直接拾い上げるようになります。その結果として生じるのが、幅が広く深い谷のような形状を描く陳旧性心筋梗塞の異常Q波(壊死性Q波)です。加えて、心筋梗塞を起こした部位の周囲に虚血が残存している場合、陳旧性心筋梗塞の陰性T波が長期間にわたって併存し続けます。

病期・区分心電図の主な特徴自覚症状と身体の状態医療現場での対応基準超急性期〜急性期
(発症直後〜数日)・著明なST上昇
・T波の先鋭化激しい胸痛、呼吸困難、冷や汗(無痛性の場合は強い倦怠感)一刻を争う緊急カテーテル治療(再灌流療法)が必要亜急性期
(数日〜数週間)・ST部分の基線復帰
・深い対称性の陰性T波胸の違和感、動悸、息切れ、全身疲労感入院下での薬物調整と心機能評価、リハビリ管理陳旧期(陳旧性)
(発症1か月以降〜数年)・固定化した異常Q波
・陰性T波の残存日常は無症状のことが多い(労作時の息切れが出る場合あり)循環器内科での心エコー検査および虚血評価が必須
佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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