物理的な遮断と借金整理を行った後は、長期的な再発防止のための「治療とサポート体制の構築」へと移行します。ギャンブル依存症の治療は、専門の医療機関と当事者コミュニティの双方を活用することが医学的に最も推奨されています。
精神科・専門外来の費用と治療内容
現在、全国の精神保健福祉センターや指定された精神科・心療内科では「アディクション(依存症)専門外来」が開設されています。ここでは、投薬治療(併発しやすい双極性障害やうつ病、ADHDなどへのアプローチ)に加え、認知行動療法(CBT)を用いたリハビリプログラムが実施されます。
気になる精神科専門外来の費用ですが、依存症治療の基本診療には公的医療保険(3割負担)が適用されます。初診時は検査や診断を含めて3,000円〜5,000円程度、再診時は1,500円〜2,500円程度が一般的な相場です。さらに「自立支援医療(精神通院医療)」の適用を申請すれば、自己負担割合を1割に軽減することが可能です。
自助グループ「GA(ギャンブラーズ・アノニマス)」の役割
医療と並んで世界的に極めて高い回復実績を誇るのが、自助グループ GA(ギャンブラーズ・アノニマス)です。GAは、ギャンブルをやめたいと願う当事者同士が集まり、匿名で自身の体験や苦しみを語り合うミーティングを行っています。
GAの特徴は、入会金や会費が一切不要(完全無料・自主的な少額献金のみ)であり、参加者は本名を明かす必要がない点です。病院の治療だけでは埋められない「同じ苦しみを通ってきた仲間の共感と理解」を得ることで、孤立を防ぎ、1日ずつギャンブルをしない日を積み重ねていく12ステップの回復プログラムを実践します。