日光東照宮「三猿」の真実!全8面が描く人生の教訓と修復の謎

日光東照宮「三猿」の真実!全8面が描く人生の教訓と修復の謎

日光東照宮「三猿」の真実!全8面が描く人生の教訓と修復の謎の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

日光東照宮の三猿を語る上で欠かせないのが、2016年から2017年にかけて実施された「平成の大修理」に伴う修復騒動です。

「目が大きくなって別猿に?」SNSでの論争

2017年3月、約60年ぶりに修理を終えてお披露目された三猿を見た参拝者やネットユーザーから、「目がアニメのように大きくなった」「以前の渋い表情と違ってコミカルすぎる」「修復に失敗したのではないか」といった声がSNSや掲示板で噴出し、全国ニュースでも取り上げられる事態となりました。

修復現場の真実:江戸初期の「オリジナル」への回帰

日光社寺文化財保存会の記録および関係者の証言によると、この変化には明確な理由が存在します。 1. 昭和の修理時の下絵の問題: 1951年(昭和26年)の前回修復時、経年劣化で輪郭が失われていたため、当時の職人の解釈で細い目のラインが上描きされていた。 2. 江戸時代の原本復元: 平成の修理では、最新の科学分析と江戸中期の彩色控え帳を綿密に照合。剥落した顔料の最下層から、江戸初期当初の丸みを帯びた大きな目の彫り跡と墨線が確認され、それを忠実に復元した。 日光の厳しい冬の風雪と湿気にさらされる木造彫刻は、数十年ごとに塗り直しを行うことが前提で作られています。現在見られる三猿の顔立ちこそが、徳川家光公の時代に名工たちが刻み込んだ「本来の姿」なのです。歳月とともに顔料が馴染み、現在では木肌と調和した落ち着きある風格を取り戻しています。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。