どれほど緻密なペース配分表を作成しても、ランナー本人の走力タイプや性格に合致していなければ本番で機能しません。自身の特性を見極めたうえで、採用すべきフルマラソンペース配分を選択してください。
ネガティブスプリット/イーブンペースが向いている人
- 冷静沈着でデータ管理が得意なランナー:集団のペースに惑わされず、手元のラップタイムを機械のように刻めるタイプ。
- 後半型のスタミナに自信があるランナー:30km走などの距離走トレーニングを十分に積み、後半の粘り強さを武器にしている選手。
- 自己ベストを確実に更新したいシリアス層:無駄なエネルギー消費を極限まで削ぎ落とし、サブ3やサブ3.5などの高い目標に挑むランナー。
ペース設定を見直すべき人・慎重になるべき人
- 「周りに抜かれると悔しくてペースを上げてしまう」競争心の強すぎる人:序盤の集団心理に巻き込まれてオーバーペースになりやすく、後半の関門に引っかかるリスクが高い。
- 月間走行距離が100km未満の初級ランナー:脚の筋持久力が不足しているため、イーブンペースの維持自体が困難。前半はさらにキロあたり20〜30秒落とした超スロースタートが推奨される。
- 補給食(ジェル)の摂取計画を立てていない人:いくらペースを落としても、エネルギーが切れてしまえば脚は動きません。10km・20km・30km地点での定期的な糖質補給をセットで設計することが大前提となる。