公園の主役は、何と言っても「鮎壺の滝」だ。狩野川の支流である黄瀬川が、硬い溶岩層を気の遠くなるような歳月をかけて削り取った。岩肌を観察すると、幾重にも重なる溶岩の冷却面や、ガスが抜けた無数の穴がはっきりと見て取れる。NHKの人気紀行番組『ブラタモリ』でも注目された通り、ここはまさに地質学的な奇跡が露出した天然の野外博物館だ。
地域で自然保全と情報発信を担う伊豆半島ジオパーク推進協議会も、この地を重要なジオサイトとして位置づけている。大地の鼓動を肌で感じるジオツーリズムの拠点として、研究者から家族連れまで幅広い層を惹きつけてやまない。ゴツゴツとした溶岩の感触を確かめながら川沿いに立てば、足裏から大地のエネルギーが伝わってくるかのようだ。