この統合移転は、学校法人文京学園の原点回帰ともいえる。創立者である島田燁子が掲げた「自立と共生」の教育理念。その精神は時代が移り変わろうとも揺らいでいない。
陣頭指揮を執る福井勉学長は、理学療法学の第一人者として現場を熟知する人物だ。福井学長が目指すのは、学部間の垣根を壊したクロスオーバーな学びの実現である。保健医療と人間学、そして本郷の外国語学部や経営学部が同一キャンパスに集結することで生じるシナジーは計り知れない。
医療従事者にも経営感覚や多文化理解が求められ、ビジネスパーソンにも福祉マインドが不可欠な時代だ。創立者のパイオニア精神を現代にアップデートし、都心の一拠点に知を結集させる。この抜本的な改革こそ、文京学院大学が次の100年を見据えて下した歴史的英断だった。