物語の序盤、召喚されたばかりの岩谷尚文に唯一優しく寄り添う素振りを見せた冒険者マイン。しかし、その正体はメルロマルク王国の第一王女マルティ=S=メルロマルクだった。尚文に無実の冤罪を着せ、金品を奪い、国中の人間から彼を孤立させた張本人である。
彼女の目的は、自らの権力を拡大し、妹である正当な王位継承者メルティを排除すること。女王ミレリアの帰還によって罪が白日の下に晒された際、処刑こそ免れたものの、公式の改名刑によって冒険者名「ヴィッチ」、偽名「アバズレ」へと貶められた。しかし、この屈辱的な処罰すら、彼女の歪んだ野心と狂気を止めるブレーキにはならなかった。