時計の針を1952年に戻そう。創業者である更家章太が、赤痢などの感染症が猛威を振るっていた戦後日本の衛生環境を劇的に改善すべく、日本初の薬用手洗い石鹸液と専用容器を開発したことからすべては始まった。この公衆衛生への強烈な使命感が、同社のDNAとして今も脈打っている。
1970年代の高度経済成長期、合成洗剤による河川の富栄養化や水質汚染が社会問題化すると、同社はいち早く植物原料に着目した「ヤシノミ洗剤」を市場へ投入。衛生用品・日用品製造業の常識を覆すこの決断は、現在でいうサステナブル製品の先駆けとなった。石油系界面活性剤に依存しないモノづくりの哲学は、半世紀以上の時を経た今も色褪せることなく継承されている。