東シナ海と日本海を結ぶ対馬の海岸線は、地理的条件ゆえに大量の海洋漂着ゴミが押し寄せる厳しい現実に晒されてきた。しかし、対馬市はこの課題を単なる「被害」として終わらせなかった。
現在、対馬市は国内外のIT企業や大学研究機関とタッグを組んだ最先端の海洋プラ回収・リサイクル実証実験の拠点となっている。ドローンとAI画像認識を用いた漂着ゴミの自動モニタリングシステムが稼働し、効率的な収集ルートを割り出す。さらに、回収されたプラスチックは高品質な再生素材へとアップサイクルされ、大手ブランドのプロダクトとして世界へ輸出されている。課題先進地だからこそ生み出せた「対馬モデル」は、国際会議でも注目を集める存在だ。