なぜエンターテインメント界はこれほどまでにこのモチーフに惹きつけられるのか。歴史を振り返れば、その原点には文豪A・A・ミルンが描いた『くまのプーさん』におけるピグレットの存在がある。臆病だが友のために一歩を踏み出すその姿は、文学史における人間味あふれるキャラクターの金字塔となった。
さらにウォルト・ディズニー・カンパニーは、1930年代の短編アニメーション『三匹の子豚』によって業界の歴史を塗り替えた。同作のアニメーション技術と躍動的な音楽表現は、当時の世界恐慌に揺れる人々に「狼に恐れるな」という力強いメッセージを届け、商業的にも大成功を収めた。この成功体験こそが、現在に至るアニメーション業界の土台を築いたと言っても過言ではない。