万博の輸送インフラにおいて一貫して重視されているのが、あらゆる人がストレスなく利用できる「ユニバーサルデザイン」の徹底だ。導入された低床ノンステップバスは、車椅子やベビーカーの乗降を容易にする電動スロープを標準装備している。さらに、混雑時でも車いすスペースを素早く確保できるよう、座席の跳ね上げ機構や固定ベルトの簡略化など、現場の工夫が随所に凝らされている。
また、視覚・聴覚に障がいを持つ来場者への配慮として、多言語対応の車内ディスプレイや、高音質な音声ガイド、スマホアプリと連動した振動通知システムなども導入された。国籍や言語、身体的条件を問わず、誰もが等しく目的地へたどり着ける移動空間の提供は、国際イベントとしての真価が問われる部分でもある。