「この学校に通わせるために、半年前からマンションの空きを待ち続けました」。今年、都心部から引っ越してきた30代の保護者は満足そうに語る。
不動産業界のデータを見ても、このエリアの住宅需要は他地域と一線を画している。子どもの教育環境を最優先に考えた住まい選び、いわゆる「学区買い」の対象としてトップクラスの人気を誇るのだ。私立学校と同等、あるいはそれ以上の教育水準が公立の授業料で受けられるという実利面もさることながら、同世代の教育熱心な家庭が集まる環境そのものが、安心感という大きな付加価値を生み出している。