加熱式たばこ市場が世界で最も成熟している日本において、日本たばこ産業(JT)などの国内たばこ企業は、たばこ事業法に基づく加熱式たばこデバイスの技術革新に注力してきた。紙巻きたばこからの移行先として加熱式が定着した一方で、完全な液冷式である電子たばこ(VAPE)カテゴリーはニコチン規制によって独自のスローペースな展開を余儀なくされている。
国内メーカーが法制上のルールを遵守し、成人認証や品質管理を徹底する傍らで、海外直送リキッドのアンダーグラウンドな需要が伸び続ける現状は、たばこ税の公平性や消費者保護の観点からも歪みを生んでいる。規制の枠外で流通する高濃度ニコチン製品に対し、業界全体からの警戒感は強い。