テレビで見せるスマートな立ち回りとは一変、ニッポン放送のスタジオブースに入った村上は、驚くほど生々しい人間臭さを放ち始める。『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0(ZERO)』のリスナーなら誰もが知っている、彼のもう一つの顔だ。
酒を愛し、杉並区の高円寺を愛し、時に怠惰で、時に理不尽なまでのこだわりを爆発させる。深夜の電波に乗って漏れ聞こえてくるのは、エリート芸人のスマートなトークではない。路地裏の居酒屋で隣の席から聞こえてくるような、泥臭くも愛おしい本音の数々だ。
完璧なツッコミ役という鎧を脱ぎ捨て、自身の弱さや情けなさを躊躇なくさらけ出す。このラジオというパーソナルな空間で見せる無防備な素顔こそが、熱狂的なコアファンを生み出し続ける源泉になっている。