1970年代、日本中を席巻した伝説のグループ「キャンディーズ」。そのセンターとして昭和歌謡の黄金期を牽引した伊藤蘭の存在は、今なお色褪せない伝説だ。1978年の後楽園球場での解散コンサートを経て、一度は表舞台から完全に退いた彼女が、再び女優として復帰した際の覚悟は並大抵のものではなかった。
アイドルという巨大な看板を脱ぎ捨て、舞台や映画で一歩一歩実力派女優としての地歩を固めていった彼女。近年ではソロ歌手としての活動も精力的に再開し、伸びやかな歌声で往年のファンのみならず若い世代をも魅了している。その果敢な挑戦の背後には、常に夫である水谷の温かな後押しがあった。