「瓦がズレていますよ」「近所で工事をしている者ですが、お宅の屋根が大変なことになっています」——こうした飛び込み点検の訪問に、胸を痛めた経験はないだろうか。屋根修理の現場では、残念ながら消費者の無知につけ込んだ悪徳商法がいまだ横行している。
専門知識のない施主に対して、必要のない全面吹き替え工事を提案したり、わずかな隙間を大げさに指摘して高額な契約を迫る事例は後を絶たない。特に瓦屋根の構造や経年劣化のメカニズムは一般人には分かりにくく、業者の「恐怖を煽る営業トーク」を鵜呑みにしてしまうケースが多いのが現状だ。
プロの視点から言えば、築年数が経過していても適切なメンテナンスや部分補修で十分に耐用年数を延ばせるケースは少なくない。高額なリフォーム費用を支払う前に、客観的な診断結果と第三者の意見を聞く冷静さが求められている。