高石かつ枝の名を不動のものにした最大のヒット曲が、デビュー曲でもある「りんごの花咲く町」である。北国の情景と甘酸っぱい青春の慕情を見事に表現したこの楽曲は、空前の大ヒットを記録し、彼女の代名詞となった。親しみやすいメロディと澄んだ歌声は、当時の若者たちの心を掴んで離さなかった。
さらに、南国のエキゾチックな情緒を歌い上げた「南国の夜」など、多彩なジャンルの楽曲に挑み続けた点も見逃せない。彼女の音楽性は伝統的な歌謡曲の枠組みを超え、のちの演歌ブームへ繋がる架け橋としての役割も果たした。情感豊かな表現力は、今なお多くの後進歌手たちに大きな影響を与え続けている。