フィルム貼りで最も恐れられるのが「埃の混入」と「気泡の残留」だ。これらを物理的に封じ込めるため、専門家が口を揃えて推奨するのが「湿度の高い空間」での作業である。
最も手軽で効果的な場所は、入浴直後のお風呂場だ。空間に適度な湿気があることで空気中の微粒子が沈降し、静電気の発生を劇的に抑えられる。また、作業前には衣服の繊維が落ちにくい服装を選び、手首までしっかり水洗いしておくことが鉄則となる。
位置決めにはマスキングテープを用いた「ヒンジ固定法」が有効だ。剥離シートを剥がす前に端末とフィルムの長辺をテープで仮止めし、本のように開閉できる状態を作る。画面をアルコールシートとクロスで完全に清掃した直後、付属の粘着シールで目に見えない埃を除去。そのまま一気に剥離シートを剥がして倒し込めば、位置ズレは起こり得ない。
もし気泡が入っても慌てる必要はない。シリコン吸着層を採用した製品であれば、中央から外側へ向けてクロスを巻いた指先やヘラで押し出すことで、驚くほど滑らかに空気が抜けていく。