「見た目はいつもと同じ積載車だが、実際に積める台数は確実に減っている」。神奈川県内の物流拠点で長年ハンドルを握るベテランドライバーはそう打ち明ける。EVの車両重量は、同サイズのガソリン車と比較して200kgから500kg近く重い。この重量増が、積載車の構造設計にダイレクトに跳ね返っている。
国土交通省が規定する車両制限令に基づき、大型積載車の上限重量は厳密に管理されている。上限を超えれば違法走行となり、事業者に対する行政処分は免れない。結果として、かつて6台積載が標準だった大型搬送車において、EV混載時には5台、場合によっては4台まで減車せざるを得ないケースが増えている。運賃が据え置かれたまま積載台数が減れば、輸送料金の上乗せは避けられず、最終的な新車価格や中古車輸送コストへの転嫁が始まりつつある。